遊びから帰ってきた長男。
なんか微妙な表情をしている。
母 「なんかあった?」
長男 「なんもない」
母 「顔がなんか変だよ?なんかあったならちゃんといいな」
長男 「あった。」
母 「何?」
長男 「俺とRが滑り台からボール投げて当てっこするのをしてたら、Tたち砂場のところに来て、俺が『そこにいると当たるから危ないよ』って言ったら『別に』とか言ってそこで遊び始めて、そしたらYちゃんにボールが当たって泣いた。それでTと言い合いになった」
公園の滑り台は、滑り下りたところが砂場になっている。
母 「それどっちが間違った遊び方をしてると思う?」
長男 「・・・・両方 」
母 「なに両方って?砂場で砂遊びしてて何が悪いの?」
長男 「砂場に水を入れてた。水入れちゃいけないのに」
母 「水を入れても入れなくてもそれはあんたには関係ないでしょ!相手に迷惑をかけるような間違った遊びをしてるのはどっちかって聞いてるの!」
長男 「・・・」
母 「じゃあ小さい子がお母さんと砂場に遊びに来ても投げるわけ?」
長男 「投げない」
母 「なんで?」
長男 「小さいから 」
母 「小さいからって何?」
長男 「小さいとよく分からないから」
母 「親がいればなんのことか分かるでしょ。親がいるから投げないんでしょ。親に怒られるから。自分が悪いってわかってるんでしょ!だったらやめなさい!」
長男 「でも俺が危ないよって言ったのに『別に』って言ったし。」
母 「別にって言ったら当ててもいいわけ?自分が間違ってないと思ってるわけ?」
長男 「だって危ないよって言ったし。」
母 「じゃあ泣いた子に謝ってないの?」
長男 「大丈夫?ごめんって一応謝った」
母 「相手にちゃんと聞こえたの?」
長男 「なんかしゃべってた」
母 「なんかって何?近くで言わなかったの?まさか滑り台の上から言ったんじゃないでしょうね」
長男 「滑り台の上から言った」
母 「馬鹿じゃないの?そういう時は近づいていって謝るのが当たり前でしょ!で、その子どうしたの?」
長男 「そのあとTと言い合いになって、その間に帰っちゃった」
母 「明日もう一度謝っておきな!Tくんにも謝りな!」
長男 「Tにも?Tは嫌なこと言ったし」
母 「何言われたの?」
長男 「最低とか言った」
母 「最低なことしたんだからしょうがないでしょ!上から投げたら当たるかも知れないの分かっててボールを投げて、それで自分より小さい子にあててたら最低でしょ!」
長男 「・・・うん」
言い合いになったT君はお隣の子で3年生の男の子。
長男より大きく学年が下と言っても月齢も2か月しか変わらない。
泣いてしまった子は斜め前の隣の子で2年生の女の子。
ご近所さんでしかも年下の子を泣かしたりケンカしたりするなんて最低だ。
先にいたのが長男だったにしても、砂場で砂遊びをする子が来たなら本来の遊び方の違う危ない遊びをやめるのが当然。
帰ってきて私に言わなかったことから考えると、自分が悪いのは分かっている。
でも遊びたさと、忠告したにっも関わらず「別にっ」って嫌な態度をとられて無視したことに腹を立ててそのまま続けたと思われる。
もう少し気を付けて遊べないなら外で遊ばせられない。
同学年同士ならまだしも年下に・・・。
今泣かせてしまった子のうちに謝りに行かせた。
ちょうど親と一緒に自転車で帰ってきたとこだったようで、近づいていくとなんだろ?って顔をして、
「ボールぶつけちゃってごめんなさい」
と謝ると、本人も親も笑ったという。
滑り台から謝ったのも聞こえていたのかな。
とりあえずよかった。
ご近所トラブルだけは避けてほしい・・・。
隣の子とは大丈夫かなあ。
口げんかだけですんでよかったけど。
相手の子が最後は無視して帰って行ったらしい。
それにしても長男は分かりやすい。
いつも外から帰ってくると、
「ただいま~!」
と大きな声で玄関を入り、はつらつとしたニコニコした顔でリビングに入ってくる。
玄関を入って見えないうちから大声で話しかけてきてリビングに入ってくることもある。
けれども今日は違った。
「ただいま~」と普通に入り、普通の顔でリビングに入ってきた。
普通の子ならこれが普通かも知れないが、長男が普通に静かに入ってくると違和感を感じる。
表情も曇って見える。
喜怒哀楽が激しいから、長男には隠し事は無理そうだな(-_-)