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障害、障害というと先生に注意された

昨日、学童にお迎えに行くと先生に呼び止められた。

先生 「ちょっと相談があるのですが、今時間ありますか?」

母 「今日は大丈夫です」

先生 「あそこのブランコのところにいる子なんですが・・・」

以前から一人だけ違うことをしている子のことだった。

宿題をしなければいけない時間に一人だけ寝そべって漫画を読んでいたり、先生のところに集まって話を聞かなきゃいけないときにも集まらなかったり。

外に出て遊ばなきゃいけない時にも部屋の中にいたりして、長男は以前からその子のことがストレスでストレスで、本人にも注意したり、先生に言ったり、家に帰って来てからも文句を言っていた。

ブランコも学童では使ってはいけないのに使っている。

先生が言おうとしてることがすぐ分かった。

先生 「あの子がどうしても気になって、『殴ってもいいですか?』とか言ってきまして・・・。」

母 「家でもその子のことよく言ってますよ。そうとうストレスみたいで。ほんとには殴らないですよね?」

先生 「はい、でも危険な状態で」

母 「自分も低学年の時に外れていることをしていると厳しく注意されたりしていたから、そうせずに放っておくことが許せないんだと思いますよ。ずるいって思ってしまって。あんたには関係ないんだから放っておきなとは言ってはいるのですが」

先生 「放っておいてるわけではないのですが、ちょっといろいろ大変で。それで、『障害なの?障害なんだろ?障害って言えばいいじゃん!』って言ってきて、なんでそんな障害障害いうのかと思って。学校で習っているのか・・・」

母 「言うって誰に言うんですか?」

先生 「分からないですが・・・」

母 「家でもあまりに言うから、そういう障害があるのかも知れないから仕方ないよとかって教えてるんですよ。同級生にもそういう感じの子がいて、体育の時間に勝手に教室に入って長男の虫かごの中身捨てちゃったり、ドッチボールで上手くできないとボコボコに殴ってきたりで、それを説明して納得してもらうのに、そういう我慢できない障害もあるからって説明してます。そうしないとものすごいストレスでイライラして帰ってくるか、やり返して大喧嘩になるので。障害だから仕方ない、本人もやりたくてやってるわけではないのに周りに乱暴者とか思われてしまって本人もかわいそうなんだよという風に教えれば、強い怒りにならず我慢できるかなと。」

先生 「でも障害障害といってしまうのは」

母 「それはまずいですね。注意しておきます。たぶん障害って言われれば我慢できるけど、そうじゃないのに自由にさせてるというのが許せないんだと思いますよ?ほんとに障害ではないんですか」

先生 「障害ではないです。学校の先生や親ともいろいろ話してて、大変な子ではあるんですが」

母 「受診してないって可能性もありますよね?」

先生 「いや、障害ではないです。それぞれ家庭環境とかもいろいろありますので。」

母 「それだと納得できないなと思いますよ。今まで自分は学童の先生に押さえつけられてきたから」

先生 「そんな感じはしました。でも私は、みんな同じようにではなく、その子にあったやり方でいいと思うので。」

先生のいうことはもっともだ。

だけど今までの先生がそういう先生じゃなかったので、その子だけ自由奔放にさせてずるいと思ってしまうのも分かる。

難しい・・・。

母 「長男にも放っておくように言ってはいるんですけどね・・・」

先生 「私たちも注意してないわけではないんですよ。でも注意すると門の外に出て行ってしまって。職員も人数ギリギリなのでその子だけについているわけにはいかないので・・・」

安全に預かるのが学童の先生の役目。

まずは全員を安全に預からなければいけないので、一人の子だけに手をかけるわけにはいかない。

放っておけば面倒なことにならないからある程度は自由にしているのだろう。

先生のいうことは分かる。

でもこれを長男にどう説明するか?

障害だからというわけではないとなると、家庭の事情があるかも知れないからとか、大人の事情があるからとか、そういう説明をしないと納得しない。

長男と話をした。

母 「あんた、障害障害とか言ってるわけ?それって差別だよ?悪口だよ?大きな声で人に聞こえるように『あいつは障害なのか』とか言うことじゃないでしょ!だいたい『障害って言えばいいじゃん』ってどういう意味?誰に言うってこと?」

長男 「本人に・・・」

母 「本人に、『あなたは障害だよ』っていうわけ?言ってどうなるの?」

長男 「言えば治るかと思って」

母 「言って治るならそれは障害じゃないよ。治らないから障害なんでしょ?治らない物を、『お前は障害だ』なんて言ったらどう思うと思う?」

長男 「傷つく・・・」

母 「障害って体のどこかが悪いってことだからね?足がないとか、手がないとか。心の問題の場合もあるし。それを言うのって悪口だよ?大きな声で言っておかしいと思わない?」

長男 「頭にきてつい言っちゃった」

母 「ついじゃないよ。言っていいことと悪いことがあるよ。もう二度と障害という言葉を外でいうんじゃないよ。授業で障害のある人についてとかの勉強の時にはいいけど。授業でやったりするの?」

長男 「うん」

ショックだ・・・。

障害のことを理解していないのか?

私の言い方がいけなかったのか?

差別して言っているわけではないんだろうけど、障害って言葉を安易に使ってしまっている。

その子が障害だったら長男も許せるという気持ちがあったから、それでその子は障害なんだろ?と先生に聞いたんだと思うけど、障害というものの深刻さは全く分かっていない。

そういう自分だって低学年の時はすぐカッとなって感情を抑えられていなかったり、今でも物の管理がちゃんとできなかったりと疑わしいのに。

学校の授業でも障害についてやったという。

実際障害のある子が外部からクラスに来てなにかする授業をやっていたこともあった。

でも障害という物があるのがわかっても、その深刻さを理解するのはまだ難しいのかな。

障害があるかも知れないから許してあげなという説明は長男にはまだ早かったのかな?

でもこないだの林間学校でも、「特殊学級の子と同じ部屋だとトランプとかかじられるから嫌だ」とか嫌がっていて、子供なら普通に思うことかも知れないけどそれを嫌がらずに許してあげるように説得するにはやはり障害があるからと説明するしかなかった。

長男には、障害についてもう一度説明し、言われた方が傷つくから口に出して言ってはいけないということ、かわいそうという同情の言葉も傷つくから口に出してい言ってはいけないことを伝えた。

思ったことをストレートに言ってしまう長男に、心で思うだけにしなさいというのはまたちょっと難しいんだろうなあ。

でもそこはなんとか心にとどめてもらわないといけないところ。

障害だけじゃなく、家庭環境のせいで心が傷ついて、先生のいうことを聞けなかったり、自分勝手になってしまったりする場合もあるから、そういう子への対応は先生の判断に任せて、長男はしつこく注意したりするのはやめるようにも伝えた。

どこまで理解できたかなあ。

先生によると、どうもかまってほしくてそういうことをする子の様子。

使ってはいけないブランコをしたあとに、わざと「ブランコしてました~」と言いにきたりするという。

先生もどうしたらいいか困っているようだ。

家庭環境に何かあるのかな?

長男の話では、注意したりするとアッカンベーをしたりしてきてすごくムカつくとのこと。

だったらかまわなきゃいいのに・・・。

これでもうかまわなくなるかな・・・。

上手く長男を説得できただろうか・・・(´・ω・`)