やられたらやり返す?絶対に手は出すな?|いじめとの関係

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最近になって手が出始めた新一年生の次男。

やられたらやり返せ!でいいのか、それとも我慢させた方がいいのか。

相手が同級生の場合と上級生の場合で対応を変えた方がいいのか。

いじめに合わないためにはどうしたらいいのか。

長男の経験から、どう教えたらいいか考えてみた。

まず現在小学5年生の長男。

長男はADHDっぽいこともあり、幼稚園の時から自分勝手ですぐ手が出ていた。

小学生になってからは自分勝手で手を出すことはなくなったものの、オーバーリアクションだったり、空気が読めなかったり、すぐにカッとなったりすることもあって、周りからちょっかいを出されてカッとなって手を出してけんかになることがあった。

上級生たちからはバカにされおちょくられ、本気で怒って暴言を吐いていた。

同級生からも馬鹿にされ悪口を言われたり、足をかけられたり教科書隠されたりしていた。

長男は大したことないことでも幼稚園の頃から手が出ていたため、

「絶対に暴力はいけない 」

と教えていた。

「何かあったら先生に言いなさい」

「からかわれた時も、怒ると余計におもしろがってからかってくるから無視しな」

と。

1、2年生の頃は先生もその都度注意してくれて、話し合いをすれば同級生の子供たちもそこそこ反省はしていた。

上級生も、先生に言うと先生がクラス全員の前で注意したようで、7人くらいで先生とともに謝りにきてくれて、それ以上はうちの子に対しての嫌がらせはなくなった。
先生に言うことで効果があった。

その代わり他の子へするようになった。
「お前にはもうやらないから」と言われたという。

3年生になると、担任に問題があったこともあり、担任は見ていても見て見ぬふり、言いに行っても、あとでねと言ってそのまま放置。

注意してくれたとしても、お互いの暴力を注意するだけで根本的な嫌がらせについては何も注意しないため、意地悪をする子供も反省はしておらずその場しのぎで適当に謝るだけでまた嫌がらせを繰り返した。

嫌がらせがエスカレートした。

反撃せずに無視しようものなら弱虫扱いをして、余計にひどい態度に。

「俺の方が強いし~」

と明らかに自分が上と口に出して言う子もいた。

そういう子は無理やりブランコやボールを奪ったりする。

もう先生は当てにならない。

「やられたら同じだけやり返せ」

と教えた。

まあ「やり返すな」と教えていてもそこそこやり返してはいたが・・・。

3年生の間はそんな感じが続いた。

やり返していたからいじめではなくケンカと言える。

やり返してなかったら、明らかにいじめだ。

もちろん大人しくてケンカなんかしなくてもいじめられない子もいるかもしれない。

でも、悪いことしなくても目立ってうっとうしいし目障りというだけでいじめられる子もいる。

そんな場合はやっぱり強さを見せる必要があると思う。

7対1で大喧嘩をしたこともある。

その時も、先生は

「1対7なので1人で戦った(長男)くんの勝ち」

と言って終わりにし、ケンカの原因(長男が嫌がらせを受けて反撃したためにケンカになった)は全く聞きもしなかったため、その後もちょこちょこトラブルはあった。

4年生になってクラスが変わり、担任も変わったら、そういった集団のいじめのようなのはなくなった。

まだ、ブランコで会った際などはに3年生の時同じクラスだった悪ガキが強引に奪ったりしてくるらしいが、長男も成長したのか、大喧嘩はせず先生に言いに行ったり違う遊びをしていたりしていたらしい。

先に手は出してはいけないが、やられたらやり返していいと教えてあっても、ケンカやケンカ解決の話し合いで休み時間がつぶれるのが嫌で面倒になってやめたようだ。

バカな子を相手にして、余計な時間を使うのはやめようと頭を使って我慢もできるようになった様子。

でもストレスを抱えていた。

そのストレスが家で弟に対しての嫌がらせにつながっているように思えた。

軽いちょっかいだが、弟はほんとに嫌がっている。

嫌がっているのを面白がってその嫌がらせを続ける。

そして母が怒る。

その繰り返しだ。

我慢も必要だけど、そのストレスをどこかで発散できなければよくない形で現れるように思う。

スポーツがいいというが、スポーツ自体好きでなければ全くストレス発散にはならない。

ゲームが好きだからと言ってゲームをたくさんさせてストレス発散というのもどうかと思う。

でも我慢するという頑張りもあってか、それとも他の子も成長したからか、集団で休み時間にドッチボールをしたりしていても、いじめっ子が長男に対して執拗に敵意を向けてくるようなことはなくなったようだ。

その代わり他の子にひどいことをしたりはするようだが・・・。

長男の場合、「やられたらやり返していいよ」と言っていたけど、大きくなって自分でやり返しをやめた。

ストレスをコントロールできるようになったのだろう。

けれど、もしストレスをコントロールできないうちに、「絶対に手は出さないで我慢しろ」と教えていたらものすごくストレスがたまっていたのではないだろうか?

手を出さずに先生に言いに行きなさいと教えていた時、

先生に言うと注意してくれるけど、毎回毎回俺だけ痛い思いするのはムカつく

と言っていた。

先生に注意されたからと言って懲りずにまたやってくるから、殴られ損という感じだ。

自分も怒られてもいいからやり返したい

と言っていた。

確かにそれは思う。

相手は口で先生に注意されるだけ、自分は殴られて痛い思いをする。

一度だけならまだしも、毎度毎度では割に合わない・・・。

多少ストレスが溜まっても、我慢することで相手がやらなくなってくるなら、一時的に我慢するのもいいかもしれない。

でも多少のストレスですまない場合や我慢すればするほどいじめがエスカレートする場合はまた違う。

「手を出すな」と言っていいものかほんとに難しい。

こんな長男のこともあって、今回、新一年生になった次男への教えのことで悩んでいる。

次男は年長さんの終わりまで、一度も手を出すケンカをしたことがなかった。

もともと穏やかで、おとなしくてケンカをするタイプではない。

打たれ弱くて、何かあるとシクシク陰で涙をぬぐうタイプだった。

でも、正義感は強いので、他の子が意地悪されていたら注意したり先生に言ったりはしていた。

けれど卒園してすぐの幼稚園のクラブのお別れ旅行で初めてケンカをした。

相手の子がしつこく20回くらい叩いて来たり蹴ってきたりしてきたことに我慢しきれず蹴り返したという。

ちょうど少林寺拳法を習い始めていたので、その蹴りをしたようだ。

どんな感じでやったのかやってもらうとかなりのパワーだった。

今までケンカをしたことがなかったから注意したこともなかったのでケンカのやり方を知らない。

殴ってきた両腕を持って前からお腹にガンガン蹴りをいれたと言っていた。

それでやりあって自信がついたのか、それからは嫌なことをされるとはっきり言えて、手が出る時もあるようになった。

悪い子に対してやり返せるようになった自分に誇りを持っている様子。

4月に学童に行き始めたと思ったら、ゼリーのカップを飛ばしてくる上級生に対して「やめて!」と強く言ったらしい。

本人はそれを 「今日ケンカしたよ!」と言っていた。

その時は口だけだったようだが、昨日は、椅子を蹴ってくる3年生に「やめて!」と言い、相手が逆切れして腕をつかんできたので振り払ったという。

振り払うと今度は叩いてきたので叩き返したと。

それで相手がやめたのでそれ以上は大事にはならなかったようだが・・・。

以前の次男には考えられないような強さだ。

これがいいのか悪いのか。

お別れ旅行でケンカするまでは、小学校に行っていじめられないか心配だった。

でもそういう心配はなさそうで正直、安心した。

だけど、手を出してきた子に対してやり返すことをどう言っていいかが悩むところだ。

初めて蹴ったと言った時には、先生に言って注意してもらっても、毎日しつこくやってくるような子にはやり返して、「やってきたらやり返すんだぞ」という強さを見せることも必要かもねと教えた。

でもちょっとくらい何かされたからってすぐ手を出してはいけないと。

けれど相手が上級生か、同級生かでも対応を変えた方がいいのかも知れない。

上級生は、すぐに本気で怒るような子を面白がってからかう。

長男がいい例だ。

でも同級生は言い返さないような弱い子に意地悪したりする。

自分より強いと思う子にはちょっかい出したりはしない。

いろいろ考えたすえ、今日の朝次男に話をした。

まず、暴力はいけないこと。

なので上級生でも同級生でも嫌なことをしてきたらまず口で注意し、それでもダメなら先生にいうということ。

その都度そうすること。

けれども毎日毎日毎日毎日・・・反省せずに5日くらい続けてやってきた同級生には同じことをやり返してもいいということ。

やり返さないと同級生間ではいじめにつながるからだ。

もちろん、やられたらやり返せではなく、我慢できるなら我慢した方がいいけど、我慢できないくらい腹立つならやり返しても仕方ないということ。

けれどやっぱり暴力はいけないことだから、やり返したら自分も怒られるから、その時は謝らなきゃいけないよということ。

同じことをやり返すと言っても、首をしめるとか目をさすとか、そういう危険なことはいけないと。

すると、自分から「心臓もだめだよ、前に殴られたら苦しくなった」と言ってきた。

一応いけないことはわかっているようだ。

でも上級生には絶対に手を出してはいけないと教えた。

「やめて」というのもきつい言い方ではなく優しい言い方にしなさいと。

上級生は、黙って言い返せない子よりも、生意気に言い返してくる子の方がいじめてくるからと。

先生に何度も言ってれば先生が注意してくれるしダメなら親にいうだろうし、そうすれば頭のいい上級生ならかかわったら面倒だと思ってやめるだろうと。

上級生の場合は逆に、粋がって言い返してくる子ほどいじめる。

経験上そう感じたのでとりあえずそういう対応がいいように思ったのでそう教えた。

ケンカをすることで、痛みを知って最低限ルールの中でケンカできるようになるなら、小学生のうちにケンカをするのも必要な気もする。

現に長男が、頭に血が上り過ぎずに冷静に手加減してケンカできるようになっている。

ケンカをしてきたからそうなったのか、学年が上がったからそうなったのかは分からないが。

でも大したことないことでも怒って手を出すような乱暴者になってしまっても困る。

その辺は親がしっかり見ていく必要がある。

ケンカしたことを親が怒ると話してくれなくなりそうなので、怒らない程度に「どんなことでケンカしたか」「どんなケンカをしたのか 」を聞きながら、 「今回の場合はこうした方がよかったね」と話してしばらくは気にかけていこうと思う。

幸いまだ手を出したケンカは2回だけで、どちらも相手がしつこくしてきたことに対する抗議だ。

心配しすぎなのかもしれないが、親の最初の教えが重要だと思ったので今回いろいろ考えてみた。

追記:

帰ってきた次男に、無視することも教えた。

「無視されるのって嫌でしょ?手を出さなくても相手に嫌な思いをさせてるんだから十分攻撃だよ」

と。

痛いことをしてくるのに無視はできないけど、椅子をちょっと蹴るとか大したことじゃないことは無視すればいいんだよと。

我慢してだまっているというとストレスがたまるが、無視して相手に嫌な思いをさせて反撃していると思えば、相手の嫌がらせをスルーすることもできるかもしれない。

次男は「分かった~!」と納得していた様子。

今日はとくにトラブルもなく楽しく過ごせたようだ。

トラブルはいつおとずれるか分からないけど、その時は上手くやれるかな?