ADHDの診断基準とは(チェックリスト)

ADHDはどのように診断されるか?

問診・視診や検査結果から総合的に判断して、ADHDかどうかを判断します。

最終的に決めるのは医者です。

ですが、家でもチェックしてみたいと思うのが親の心情ですよね。

診断は総合的に判断する必要がありますが、とりあえずチェックリスト、よく用いられている診断基準(DSM-Ⅳ)というのがありますのでそちらも紹介します。

迷っている方はそれで受診するかどうかの参考にしてもらえたらと思います。

≪目次≫

1、問診・チェックリストで情報取集

2、ADHDの診断

3、うちの場合

4、病院に行くべきか

1、問診・チェックリストで情報取集

①親が家庭で見ている子供の様子

②保育園や幼稚園、学校において、先生が子供に対して感じている心配なこと、指導するうえで困難に感じていること

この2つと実際に本人への問診などで医者はADHDかを判断。

①②は口頭で親へ質問するが、それとは別に、チェックリスト(下で紹介)を前もって渡しておき、回答してもらうこともある。

小学生の場合は通知表や子供の自筆によるノートなどを見せて判断することも。
通知表については、主に生活面の評価がADHDの徴候があるかどうかを知る手掛かりに。

ノートは、誤字や脱字が多くないか、マスや罫線をはみ出さずに書けているかどうかを見て、診断の基準に。

診断に慣れている医師であれば通知表や本人が書いた文字をみれば、ADHDの徴候があるか分かる。

■ADHDの症状チェックリスト

それぞれの項目に、それぞれ0(全くない)、1(時々)、2(しばしば)、3点(いつも)を付ける。

何点以上ならADHDであるというのはないが、

得点が高いほどADHDの可能性は高くなる

≪注意欠陥≫

①いったん始めたことを最後までやりきれない
②しばしば人のいうことを聞いていないようにみえる
③すぐに気が散る
④集中力が必要な宿題などをやりとげることができない
⑤遊んでいてすぐに飽きてしまう

≪衝動性≫

①よく無思慮に行動する
②一つのことに熱中したかと思うとすぐに他のことに気が移る
③課題を順序立てて行えない
④何をするにもつきっきりの指導が必要
⑤ゲームや遊びの順番が待てない

≪多動性≫

①走り回ったり高いところにすぐにあがったりする
②静かに座っていられない
③いつもモーターで動かされているかのように動き回る

≪友人関係≫

①すぐにぶったりけんかをする
②他の子から嫌われている
③他人のじゃまをよくする
④他人に命令ばかりする
⑤他の子どもをよくいじめる
⑥集団の遊びに参加しない
⑦すぐにかんしゃくを起こす

2、ADHDの診断

1で情報収集をしたうえで、診断基準に照らし合わせて診断を行う。

診断にはDSM-ⅣかICD-10に定められている診断基準を使うが、より多く用いられているのがDSM-Ⅳ。

■ADHDの診断基準(DSM-Ⅳ)

「注意欠陥」の項目のうち6つ以上、あるいは「多動性・衝動性」の項目のうち6つ以上が当てはまればADHDと診断される。

※ただし、項目にある症状は、生活の2か所以上(家庭と学校など)で半年以上続いており、そのために生活への適応に障害をきたしているということが条件となる(そのため診察室で医師が観察しただけでは判断できない)。

※それぞれの項目の程度は、不適応的で発達の段階に相応しないもの(=完璧にできなくてはいけないというのではなく、今の段階で同年代の子たちと比べて同じくらいできているかということで判断するということだと思います)

※「しばしばおきる」ものを「当てはまる」と判断して数える。

≪注意欠陥≫

①細かいことに注意がいかない、あるいは学校での学習や仕事、その他の活動において不注意なミスをおかす

②さまざまな課題や遊びにおいて、注意力を持続することが困難である

③直接話かけられても、聞いているようには見えない

④出された指示を最後までやり遂げない。また、学校の宿題や命じられた家事、あるいは職場での仕事を終わらせられない(指示が理解できなかったり反抗したというわけではないのに)

⑤課題や活動を筋道立てて行うことが困難である

⑥持続的な精神的努力を要するような仕事(課題)を避けたり、いやがる。あるいはいやいや行う(学校での学習や宿題など)

⑦課題や活動に必要な物をなくす(おもちゃ、宿題、鉛筆、本、道具など)

≪多動性(①~⑥)・衝動性(⑦~⑨)≫

①そわそわして手足を動かしたり、いすの上でもじもじする

②教室など、席に座っていることが求められる場で、席を離れる

③走り回ったりよじ登ったりすることが不適切な場で、そのような行為をする(青年や成人の場合では、自覚的な落ち着きのなさに限定してもよい)

④落ち着いた状態で遊んだり余暇活動をすることが困難である

⑤じっとしていない。あるいは急かされているかのように動き回る

⑥しゃべりすぎる

⑦質問が終わる前にだしぬけに答えてしまう

⑧順番を待つことが困難である

⑨他人をさえぎったり、割り込んだりする(例:会話やゲームに割り込む)

先に説明したとおり、これらの診断するためには二か所以上で同じ行動が出ていることが条件である。

そのため、家の中では物を散らかしたり、乱暴したりするけれど、学校では優等生だったり、その逆であったりする場合は「状況的ADHD」にすぎず、ADHDではない。

上の要件の6つには当てはまらなくても5つ当てはまるというようなボーダーラインにある場合もある。

その場合、はっきりした診断はつけられないが、日常生活に支障がある場合は治療が必要となる。

3、うちの場合

専門病院には行っていませんが、自宅でチェックしてみるとこんな感じです。

●小学校1年生の時:チェックリスト38/60点、DSM-Ⅳ注意欠陥5つ、多動性や衝動性5つ

●小学校4年生の今:チェックリスト19/60点、DSM-Ⅳ注意欠陥5つ、多動性や衝動性2つ

検査結果だけ見るとそれほどひどくないのでグレーゾーンといったところでしょうか。

それでも一年生の時に担任からは親のサポートが必要な部分があると言われました。

特に学校への持ち物に関しては親が介入しないと忘れ物がでます。

物がなくなることは日常茶飯事。

また、宿題も親が介入しないとやらないし、授業をちゃんと聞いていないためやろうとしても

算数の問題の解き方が分からなかったりします。

4年生になってからは今のところないですが、ケンカやいじめられることも絶えませんでしたので、学校では先生の介入が必須でした。

けれど薬などは飲まなくても成長とともに落ち着いてきました。

特に多動性や衝動性はほぼ落ち着いてきました。

忘れ物に関しても普通の教科書はほぼ忘れなくなりました。

特別な持ち物(絵の具セットなど)は連絡帳に書いてあっても忘れますので今でも親が連絡帳をチェックする必要がありますが・・・。

追記:

中学生になるとほぼ忘れ物することなく、自分で準備できるようになりました。

時々忘れ物を取りに帰ってくることがありますが、忘れ物を取りに帰れるようにとわざと朝早く登校しているのでセーフなことが多いです。

4、病院に行くべきか

病院に行くタイミングって難しいですよね。

症状の度合いは人それぞれです。

「しばしば」起きることでも環境を整えることで制御できる程度であれば薬に頼る必要はない場合もあります。

親がADHDの勉強をして対応を変えたり、工夫をしたりすれば落ち着くこともあります。

症状自体が落ち着かなくても、親と先生で適切にサポートすることで学校生活でのトラブル(忘れ物・勉強が遅れる)を軽減できる場合もあります。

けれど経験上、衝動性については親のサポートだけではどうにも難しいように思います。

一緒に遊ぼうと声をかけてきてくれてきっとうちの子のことが好きな方だとは思うけれど、自分の衝動を抑えられず、ドッチボールでうまく当てられなければ殴る、サッカーでミスすれば蹴る、トイレに行きたい、家に帰るといえば抜けたら殴るぞと脅すという子がいました。

そんな感じなのでうちの子はその子とは遊びたくないと泣いて帰ってきたこともあります。

私からみると、きっと障害があって自分をコントロールできないんだろうな、かわいそうと思いますが、子供にとっては障害だろうが障害じゃなかろうが、楽しく遊べない子とは遊びたくはないという風に思ってしまいます。

衝動性に関してはこのような友達関係のトラブルに発展し、嫌われてしまう可能性があります。

成長すれば少しは落ち着いては来ますが、それを待てないくらいにトラブルが多く、友達との関係がうまくいっていないと思ったら、薬でコントロールなどをしてあげることが本人のためになるのではないかと思います。

ADHDかもと思ったらまず受診してみて医者から指導を受けることもよし。

でも診断するのに抵抗があるのであれば、自分で参考書を読んで対応を学んで実践してみるのもいいと思います。

私も自分で参考書を読んで学びましたが、学校の先生からの指導も受けました。

怒ってはいけない、ほめて伸ばすという指導。

提出物なども完璧を求めてはいけない、あとでまとめて出してくれているからそれでOKというようなゆとりを持った接し方をする必要があるという指導。

これをきっかけに参考書を読んで理解を深めようと思ったので、それが医者からの指導と近かったかもしれません。

やはり医者からの指導を受けた方がてっとり早いかもしれません。

でもなかなか病院に連れて行く気になれないのが親の気持ちというものですよね。

とりあえず本を読んでみてください。

医者に行かなくても参考書にも十分役に立つことが書いてあります

第一に親の気持ちが楽になりました。

ADHDかも知れないからこうなんだ、育て方が悪かったわけじゃないんだ、ムキになって他の子と同じようにさせようとするのに無理があったんだと分かるので。

まずは本を読んでADHDへの理解を深め、正しい知識を持った上で客観的に子供を観察し、接し方を見直して様子をみてみることをおすすめします。

ちと同じくグレーゾーンじゃないかと疑う程度の方であれば、接し方でだいぶ変わると思います。

正しい知識で接しても限界があると分かれば、その時は自然に病院へ足が向くのではないでしょうか。

経験者の一意見ですが参考になればと思います。

●参考にした本:図解よくわかるADHD

うちの子の実際の症状・行動のまとめ

ADHD 赤ちゃん 幼稚園児 ADHD ADHD 1年生 2年生 ADHD 3年生 4年生中1.

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加