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「腹が立つけど我慢する 」「もともと腹が立たない」は人によって全然違うらしい

昨日、小学三年生の次男の話を聞いていて驚いたことがあった。

すぐにブチ切れてケンカになっていた長男との差をものすごく感じたことだった。

同学年だけで下校班で帰る時、しゃべらず一列で帰らなければいけないところ、班長はA君と二列でしゃべって歩き、ものすごく歩くのが遅かったという。

次男自身もしゃべりながら帰ることもあるのでそのこと自体は気にならないのだが、習い事もあるし早く帰りたいし、ノロノロ歩かれるのは困るので、早く歩くように言ったという。

けれども無視されてそのままノロノロ歩き続けたので前にいる班員を抜かして班長達のところに行くと、『班員を抜かした!いけないんだ!』という風に責められたと。

次男 『しゃべりながら歩いてて遅いから』

班長 『そうだけど?だから?』

全く話にならなかったもよう。

班長も抜かして先に行こうとすると、今度は、

班長 『班長抜かしだ!抜かすな!』

次男 『Aくんが抜かした時は言わないじゃん!』

班長 『Aとは契約してるから』

次男 『なんで俺の時は言うんだよ!』

班長 『なんとなく。お前が謝るまで動かない。他の二人は先に行ってていいよ。』

次男 『ごめん』

班長 『ごめんなさいだろ。土下座しろ』

次男 『ごめんなさい』

班長 『もう遅い。心がこもってない』

もう無視して抜かして先に行こうとすると、パーカーのフードを引っ張ってきたので振り払って走って、先に行った二人に追いついてその後ろを歩いたと。

すると班長は、追いかけてきて『このくず!』というようなことを言ったらしいが、無視しているとそのまま後ろから歩いてきたという。

次男の話しでは、今回はしつこい方だったが、ふだんからこんな感じらしい。

以前、班長を抜かして前にいる二人のところに自分も行こうとした時には、

班長 『班長抜かしするな!』

次男 『Aだって抜かして前にいるじゃん』

班長 『幻覚じゃない?』

次男 『幻覚じゃないかも知れないじゃん』

班長 『そういうごちゃごちゃ言ってると嫌われるよ』

もう少し無意味な低レベルな言い合いをいしたようだが、こんな意味不明なことを言っきたりしていたらしい。

ただこの子、その日の気分で言わない時もあるし、次男と遊ぶ時もある。

かなり気分屋で、機嫌が悪いと次男にだけつっかかってくるようだ。

母 「なんで謝ってるの?班長がしゃべりながらノロノロ歩いてるのが悪いじゃん」

次男 「うん、まあ」

母 「腹立たないの?」

次男 「腹は立たない。早く帰りたいから早く歩いてくれないかなあって思ってる」

母 「ほんとにムカつかないの?」

次男 「うん、別に」

母 「え~ だって他の子には言わないのに自分にだけ言ってくるんでしょ?しかも自分が悪いことしてるのに」

次男 「うん」

母 「腹立つけど我慢してるの?」

次男 「もめ事になると嫌だから我慢してるけど、ムカついてはいない」

驚いた。

もともともめ事が嫌いな子ではあるが、ムカつくけど我慢しているというわけではないらしい。

誰が聞いても腹ただしいことであっても、別に腹が立つことはなく、困ったなあ、という感じで「今日は班長機嫌が悪いんだなあ」と冷静に見ている感じらしい。

しかも、この子のこと別に嫌いではないらしい。

私と話している時にも、「いつもじゃないけど、機嫌が悪い時は・・・」と、冷静にその子を分析し、それを受け入れているようだった。

母 『先生に言ったら?』

次男 『いい』

母 『なんで?たびたびこんなことがある(今まで10回くらい)んじゃ大変でしょ?先生に手紙書こうか?』

次男 『いい。話することになると注目浴びるし、こんなくだらないことで話してるの見られるの恥ずかしい』

次男にとってはくだらない、大したことないことらしい。

長男だったらくだらないどころか大問題で、腹立って腹立って毎度大ケンカになって困るから、先生に言って班長を注意してもらおうというレベルの内容。

私にさんざん愚痴ってくるレベル。

でも次男にとってはどうってこと内容なんだね。

私に話したのも、帰りが遅くなった理由として、

『もめ事が合って・・・。止まってて歩いてくれなくて』

と、冷静に説明してきた感じ。

すぐブチ切れてケンカになる子とは根本的に感じ方自体が違う様子。

長男は感受性が強く、正義感も強く、理不尽なことはまず許せない。

とりあえず謝るなんてことはまずしない。

アホなことを言う子を無視してするということもしないで、相手が非を認めるまで真正面からぶつかる。

そんな長男も中学生になり、だいぶ感情を抑えてケンカをしなくはなったが、腹が立っているけど我慢しているという感じなのでストレスはたまるという。

理不尽なことを言われたり攻撃的なことを言われた時に、腹が立たないでいられるというのはほんとすごいことだ。

話を聞いた私も腹が立ったので、のんびりした大らかな次男の性格はうらやましい。

でもこんな次男だが、ただ弱いというわけではない。

無駄なもめ事を避けるため、謝る必要がないところで謝ったりはするが、話して拉致があかなければ無視して班長を抜かして歩いたりもしている。

もともとかなりのマイペースなので、そのスタイルは崩さない。

そんな時にこの班長は口が強いだけで手は出さないのでそのまま収束する。

だから大事にはならない様子。

手を出してくる子には次男も応戦する。

学童で突っかかってきて攻撃してきた子を泣かしたことがあるらしく、それからはその子は他の子とはたびたびやり合ってるが、次男には手を出してこなくなったという。

その子は誰にでも突っかかって手を出すらしく、さすがにその子はムカつくと次男は言っていた。

怒りを感じる閾値が高いというのはほんとうらやましい。

のんびりマイペースなので準備や宿題が遅く困ることも多々あるが、よほどのことがないと他人に感情を振り回されずに自分を保てているというのはほんとすごい。

こういう人の方がストレスをためることなく平穏に過ごせるんだろうなあ。

きっと無駄な敵を増やすことなく、対人関係も上手くいきやすいのだと思う。

うらやましい。