夏休みに入り約二週間。
小6になった今年は、宿題を自分のペースでやらせてみることにした。
夏休みの最初の方に終わらせると張り切っていて、本人も大丈夫というので、こちらでノルマを課すことなく、自分でやりたいときにやらせることに。
ドリル二冊と読書感想文と自由課題1つ。
最初に始めたのはドリル。
日中は遊びたいからか、朝や夜などの空き時間に自らどんどん進めている。
最近ちょっとドリルが停滞しているが、ほぼほぼ終わった。
親が丸付けをしなければいけないので進み具合が分かる。
そして今日は読書感想文。
こちらは図書館で本を借りたため、返す日になる前に早めにやりなさいと声掛け。
数日前に自分で数冊借りた中、長男が選んだのは、
「13歳の少女が見た沖縄戦~学徒出陣、生き残りの私が語る真実」
という戦争の本。
13歳の時に沖縄戦を経験した女性が書いた生々しい記録。
図書館の本のネット検索で調べると、この本は「中学生、高校生、大人向き」と書かれていた。
そんな難しい本を選ぶとは驚き。
本人は戦争に興味があり、読んでみたところこれが一番心に残って書きやすいとのこと。
私もちょっと読んでみたが、日記みたいにリアルなので、読んでいてちょっと息苦しい。
まだ序盤だが読むのをやめた。
よくこんなのが読んだな・・・(-_-;)
興味があったというだけあって感想文もすいすいかけていた。
ただ、やっぱり漢字は苦手なので、間違っていたり、ひらがなで書いてしまっていたり。
国語全般が苦手なので、主語述語の関係がおかしいところもけっこうある。
そこはこちらで指導しながら一緒に直した。
以外にもスラスラかけた長男にはビックリした。
かなり感受性が豊かなので、興味がある本だと思うところがたくさんあるのだろう。
でも、意見はなかなか直球。
「死んでしまった人も多いけど、助け合って生き延びた人もたくさんいたと思う」とか、「妹をかばって助けてえらいと思った」と書いていたので、自分についても書いたら?というと、
「僕だったら死にたくないので助けません」
と書いた。
そしてフォローも入れない(^-^;
助け合うことが素晴らしいって意味合いで書いてるはずなのに、自分はそれはしないというのが正直なところらしい。
飾らないというか裏表がないというか…
紙面の上でも自分をよくみせようとしたりせず、自分に正直に生きてるんだねぇ。
そしてもっと斬新な読書感想文を書いたのはおとうとの方。
2年生の弟君は読書感想文でなくてもいいが、絵を描こうとしたら上手く書けず、自分もお兄ちゃんが書いている読書感想文にすると言い出した。
長男がもらった読書感想文の書き方シートをもとに、弟君にも説明。
そしてなんとか書きあがった物をみると・・・
最初の「・・・・・から始まるお話です。」「・・・・という理由でこの本を選びました」を書いた後は、ず~っと本のあらすじが書いてあった。
原稿用紙の1枚目が終わるとこまでずっと(^^;)
しかもその要約したあらすじがおかしい。
本の中では3つくらいになっているの文を、「○・・・・○で、△・・・・・△、□・・・・・□です」とくっつけてあって、主語述語がぐちゃぐちゃで全く分からない。
まだ主語述語を習っていないからその辺は仕方ないが、なぜ全部くっつける・・・?
思っていた以上にひどすぎて笑ってしまった。
初めてだとこんなもんなのか???
そして2枚目もちらっとみたが、「~と思いました」というような文が全くない。
母 「これ感想がないじゃん!本の内容を写してるだけじゃない?本書いてるみたいだよ(;^ω^)?」
弟君 「書いたよ!ほら、ここにかいてあるじゃん」
本人が言うには、二枚目に入ってすぐのところが感想だという。
よくみると、確かに内容が感想っぽい。
でも・・・
「・・・・です」と書いてある。
本のあらすじも、感想も、すべて「・・・です」と書いてあるので、内容なんだか感想なんだか分かりにくい。
さらに、その感想だというところのあとに、
「いったんおわり。」と書いてあった。
母 「なにこの『いったんおわり』って?本に書いてあったの?」
いきなり書いてあってよく分からないので聞いてみた。
弟君 「どこまでが感想だか分からないから書いてるんだよ」
母 「そんなの書いたらおかしいでしょ(^^;)」
弟君 「でも書かないと分からないから」
母 「(^▽^;)分からなくても書かないんだよ。感想は『~思います』って書けばいいんだよ。そうすれば分かるから」
本人もどこが感想か分からないということは分かったらしい。
だからご丁寧に「いったんおわり」と書いたと(;^ω^)
なかなか斬新な読書感想文。
あらすじだらけになるというのはありがちな話だが、感想がどこで終わりか書くというなかなかな発想。
で、その後感想は一切なく、あらすじだけが続いた。
仕方ないので、書いてあったあらすじ一つ一つに感想を言わせてみた。
すると、本の内容が分かってない!
過去の課題図書になっていた「いじわるなないしょオバケ」というのを読んだのだけれど、お母さんの大事な物を壊したことを内緒にするために嘘をつき、嘘をつくたびに出てくるないしょオバケがなんなのか全く分かっていない。
内緒にしてしまっているという心がオバケという形になって表れているという話で、そのオバケが女の子とお母さんの間に座ってしまってお母さんの隣に行けないというようなところがあるのだけれど、なぜオバケが間にいると思う?と聞くと、
「オバケもお母さんの隣に座りたいから?」
と答えた。
心の問題というのを考えるのは難しく、オバケは普通にオバケだと思っているようだ(^^;)
最終的には「嘘をついてはいけない。嘘をつくと苦しくなる」という感じの感想でまとまったので、とりあえず内容の理解は完全にできていなくても、これでいいことにした。
今日の弟君には笑えた。なかなかな独創的な考え。
何回言っても、感想の部分の語尾も、○○ですで終わらせてしまい、その都度も書き直した。
でも、指導していても弟君はグジグジしたりしない。
「どうやるの?どう書くの?分かんない」といいながらも、やめようとしたりすることなくちゃんと直す。
一方長男は、こうしたら?というと、「え~これでいいよ」とめんどくさがったり、貧乏ゆすりがはじまって落ち着かなくなる。
こんな感じでと例えを出しているのに、話を聞いて考えようとする気もなく、言ってるそばから言ったままに書き始めたりする。
算数の直しなどでも、間違いを指摘するとテンパり、貧乏ゆすりをして落ち着かなくなり、ちゃんと考えずにとりあえず書いてしまうのでなかなか間違いに気が付かず、直せない。
テンパると落ち着いて考えられなくなるので、長男に指導するのはなかなか難しい。
何かしたいから早く終えたいと思っている時などは絶対ダメだ。
自分のペースでできるなら、自分のペースでやらせるのが一番いいようだ。
今年は工作をしないっていうし、早めに終わりそうかな?
明日は自由課題の書道をするという。
最初は「書道はいっぱい練習しなきゃいけない(ってお母さんがいう)からヤダ 」と言っていたが、絵を描いたりするより楽だから書道にすることにしたらしい。
これが終わればあとはちょっと残っているドリルを仕上げるだけなので楽だ。
燃え尽きる前に勢いで全部終わるといいな。